日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)の調剤推進委員会(委員長:榊原栄一スギ薬局会長)はこのほど、「薬学実務実習受け入れに関する薬局ガイドライン」を作成した。業界として薬学生に良好な実習環境を提供すると同時に、薬学生の受け入れ拡大を目指すことが狙い。既に今年5月、会員各社に向けて発送した。
薬学生の実務実習は薬学教育6年制の導入と共にスタートした。これまで多くの薬学生が薬局での実務実習を行ってきたが、その実習環境は必ずしも良好とはいえないケースも指摘されている。受入薬局について一定の基準はあるが、▽処方箋枚数が少ない▽OTC薬があまりない▽自習するスペースがない――など、薬学生に限らず大学側の不満も少なくないという。
そうした中、同委員会では昨年6月に開催されたJACDS通常総会で「薬学生の実務実習を受けられる体制を作り、薬科大学に働きかける」という決定を受けて検討を進めてきた。その第1弾として今回のガイドライン作成に至った。また併せて、ガイドラインの留意点をまとめた「Q&A」も用意している。