全国8000店舗をカバー
治験の被験者募集事業を展開するクロエは、調剤薬局をネットワーク化し、利用する患者に対し、ポスターの掲示やリーフレットやサンプルの配布、健康サポート商品の紹介を行う「薬局コミュニケーション」の提供を開始した。既に全国の8000店舗以上の調剤薬局をカバーしており、薬剤師はクロエが提供する医療情報プラットフォームの利用が可能。薬剤師・患者間のコミュニケーションを円滑にすることで、薬局の経営効率を高め、来局者の増加を後押しする。クロエの調剤薬局ネットワークでは、疾患や治験の啓発活動も強化する方向で、患者が主体的に治験に参加できる環境づくりもサポートする。
クロエは、被験者募集受託機関(PRO)では最大手で、製薬企業向けに治験に参加する被験者の募集戦略を支援してきた。昨年から製薬企業向けサービスにとどまらず、ヘルスケア周辺産業へと事業拡大。かかりつけ薬剤師や健康サポート薬局という新たな機能が提唱される中、患者との接点が増える調剤薬局に焦点を当てたサービスを本格的に展開することになった。