沢井製薬は、自社ウェブサイトで対話型の人工知能(AI)サービス(チャットボット)を導入し、医療関係者に対する情報提供を強化している。2月に日立システムズが提供する対話型自動応答AIサービス「CAIWA(カイワ)」を取り入れ、導入後4カ月で製品情報に関する1万3000件の問い合わせに対し、自動回答で医療関係者に必要な情報へ誘導するなど、製品情報の検索性や利便性を向上させた。国内の製薬企業で対話型のAIサービスを導入するのは初となり、膨大な製品数を抱え、情報提供に苦心するジェネリック医薬品(GE薬)メーカーにとっては、有効策になりそうだ。
「CAIWA」は、サイト利用者が入力した質問に対して、AI技術を活用したチャットボットが自動で回答するサービスで、入力された文章と製品情報を単純なキーワードマッチングで照合するのではなく、入力された文章全体の意味やユーザーの入力意図を理解することで、言葉のゆらぎを吸収して、適切に回答できる仕様となっている。