国立社会保障・人口問題研究所は8月31日、2016年度の社会保障費用統計をまとめ公表した。医療、年金、福祉などの社会保障給付費の総額は、前年比1.3%増の116兆9027億円と過去最高を更新したが、伸び率は15年度の2.4%より低くなった。医療費の伸び率が0.6%と前年より抑えられた。一方、対GDP比は0.06ポイント増加し、4年ぶりに上昇した。
社会保障給付費を「医療」「年金」「福祉その他」に分類し、部門別に見ると、「医療」は38兆3965億円で前年度に比べて0.6%伸長したものの、15年度の3.8%から大きく低下。