日本薬剤師会の児玉孝会長は7日、都内で記者会見し、一般薬のインターネット販売について、劇薬5品目と医療用医薬品のスイッチ直後23品目の規制が決まったことに関して見解を発表。「一部品目を除き、ネット販売が解禁されたことは遺憾であり、対面販売の主張が十分に理解されなかったことは残念」としつつ、「最も懸念していた医療用成分のスイッチ直後品目と劇薬の安全性確保については、最後にこういう結論が出され、ギリギリの部分でホッとしているのが率直なところ」と安堵の表情を浮かべた。
日薬は、一般薬のネット販売について、安全性と適正使用の観点から一貫して「対面販売すべき」と主張してきた。ただ、今回の決定により、一部品目に規制は残るものの、第1類を含めた一般薬のネット販売が解禁されることになった。児玉氏は「無法状態での販売に一定のルールが定められることは評価する」としながらも、対面販売の原則が崩れたことに遺憾の意を表明。その上で、「一般薬のネット販売解禁が医療用医薬品に及ぶことは絶対にあってはならない」と強調した。