北海道薬大・岡崎氏が講演
電子お薬手帳の検証を進めている北海道薬科大学の岡崎光洋准教授は、くすりの適正使用協議会で講演し、現在の紙お薬手帳の有用性を指摘した上で、単に電子化しただけでは意味がなく、患者の主体性に変化をもたらし、その行動を変えることが大事とした。また、電子化ツールが、ネットワークを通じ患者・医療関係者の情報共有、医療の質向上に貢献する可能性を指摘した。
岡崎氏は、お薬手帳の薬剤情報を電子化することで効率化が図られると共に、新たな価値が創造できることが重要と指摘。アプリを活用して日々入れる体重の記録などをグラフ化し、見える化することで、患者自身が自分の身体の状況を把握し、最適な医療提供につなげることができ、そのことで患者自身が自ら気づき、自ら変わるというきっかけにつながるとの考えを示した。