【薬学教育協議会】6年制卒業生の就職動向を調査‐7割が“現場薬剤師”に

2014年1月1日 (水)

薬学生新聞


 今春、72大学(学部)から6年制の第2期生が9491人輩出された。輩出大学は昨年度より5大学多く、約1000人増加した。このうち薬局には37.9%、病院には28.1%が就職、一般販売業を含めると全体の73.2%(昨年度75.3%)が薬剤師資格を必要とする進路に就いた。一方、非就職者、就職未定者合計は564人と全体の5.9%。昨年度の166人(2.0%)に比べ実数、割合ともに大きく増加した。薬剤師国試の合格率が79.1%と前年度と比べ9ポイントほど低下したことも1つの要因と見られ、来年度以降も注目される。薬学教育協議会がまとめた「2013年3月薬系大学卒業生・大学院修了者就職動向調査の集計報告」により明らかになった。

 全国の薬系74大学(学部)のうち、今春第2期生を輩出したのは72大学で、全ての大学から回答が得られた。来年度は立命館大、鈴鹿医療科学大が加わり、全薬系大学が完成年度を迎えることになる。

 今春の6年制卒業生9491人のうち男性は3907人(41.2%)、女性は5584人(58.8%)だった。全就職者数は8749人(就職率92.2%)で男性3563人(91.2%)、女性5186人(92.9%)と、若干女性の就職率が高かった。

 最も多い就職先はこれまで通り薬局で3601人(37.9%)、このうち男性は1427人で36.5%、女性は2174人で38.9%であった。昨年度は全体の39.0%、男性37.2%、女性40.3%と男女とも若干低下した。なお、ドラッグストアのうち薬局を併設する場合、「薬局」グループに分類している。

 次に就職が多いのは病院の2666人(28.1%)、このうち男性946人(24.2%)、女性1427人(30.8%)であった。男性は前年度21.1%から増加したが、女性32.8%に比べ低下した。

 設置主体別に見ると国公立大学付属及び独立行政法人病院へは4.7%(前年度3.6%)、公立大学法人付属病院及び自治体病院・自治体診療所へは4.3%(3.8%)とそれぞれ増加したのに対し、私立大学病院付属病院及び一般病院・一般診療所へは19.1%(22.2%)と低下。実数でも昨年度の1888人を下回り1809人となり、国公立系病院系への就職が伸びた。

 また、病院の中で臨床検査部門への就職者が175人(1.8%)と昨年度の91人(1.1%)に比べ倍増。中でも女性は125人(2.2%)と7割を占め、昨年度に比べ実数で2倍強と顕著に増加しているのが目立つ。

 医薬品販売業のうちドラッグストア等への就職は682人(7.2%)、昨年度の562人(6.6%)に比べ実数、就職率ともに増加した。このうち男性は336人(8.6%)、女性346人(6.2%)であった。また卸売販売業への就職は59人(0.6%)と前年度の92人(1.1%)を下回り、比率も1%台を割り込んだ。特に女性は昨年度の66人から33人へと半減したことが目立つ。

 大学設置主体別に見ると国立大学(14大学)卒業生は465人、公立大学(3大学)卒業生は227人、私立大学(54大学55学部)卒業生は8799人と6年制卒業生の93%が私大卒であった。

 薬局への就職者3601人のうち、国立大学は121人(卒業生の26.0%)、公立大学29人(12.8%)、私立大学3451人(39.2%)であり、私大では約4割が薬局に就職した。

 病院・診療所薬局への就職者2666人の内訳は、国立大163人(卒業生の35.0%)、公立大学87人(38.3%)、私立大学2416人(27.5%)で、昨年度と比べ公立大のみが増加した。

 一方、ドラッグストアなど一般販売業には国立大が6人、公立大15人だが、私立大は661人(7.5%)と就職率も高かった。



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