薬剤師業務の本来像を追求‐調剤3社が業務提携

2014年2月4日 (火)

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全国連携視野に「いくし会」始動へ

握手を交わす3社長(左から永冨茂氏、武田宏氏、重松清二氏)

握手を交わす3社長(左から永冨茂氏、武田宏氏、重松清二氏)

 西日本エリアにおける中堅調剤薬局チェーンのファーマシィ(本社福山市、武田宏社長)、リライアンス(広島市、重松清二社長)、永冨調剤薬局(大分市、永冨茂社長)の3社は昨年12月6日、薬剤師の資質向上と健全な薬局経営に向けた取り組みを共同で行うための業務提携を締結した。医薬分業バッシングなど社会的にも薬剤師業務の中身が問われている中で、3社合同による薬剤師教育研修などを通じ、本来あるべき薬剤師の姿を追求し、社会から必要とされる薬局、薬剤師を育てていく考え。今後、文化を共有できる薬局企業との提携も視野に入れ、全国の企業体グループとして調剤業務の簡素化や、将来的なテクニシャン制度の導入実現に向けた声を上げていく構えである。

 業務提携では「教育、研修内容を共有し、質の向上を図り、合同研修の実施を目指す」「時代の流れに対応した薬局づくりを目指す」「調剤業務の簡素化やテクニシャン制度を実現し、薬剤師本来の業務取り組み、価値観の向上を目指す」「業務内容の改善に取り組み、ITシステムの導入及び改善を目指す」「薬剤師採用に関しても相互に情報提供を行う」ことを目的に掲げる。

 3社を合わせた規模は、売上高では約250億円、143店舗、薬剤師数460人となる。その企業グループ体を「いくし会」と命名した。「いく」は育てる、「し」には薬剤師の「師」に加え「指導者」「専門家」という意味を込めた。



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