中国からのジェネリック医薬品(GE薬)の原薬輸入をめぐる品質管理と安定供給の問題が10日、都内で開かれたCPhIジャパンのパネル討論で、日本と中国の関係者が一堂に会して議論された。国内のGEメーカーからは、中国からの原薬輸入に当たって、特別な品質を求めていかざるを得ない現状を訴える一方、中国の原薬メーカーからは「品質は問題ない」と欧米基準を満たしている点が強調され、両国でコミュニケーションを取り、優良な原薬供給業者を選別していくことが重要との意見で一致した。
中国医薬保健品輸出入商会の孟冬平副会長は、中国では2010年に新GMPが施行され、品質管理と安定供給の基準が高まったことを紹介。「日本は独特の厳しい品質管理システムがあり、多くの業者が進出に足踏みをしている」としつつ、「品質は生命線」と述べ、相互理解によってGE薬の開発に向けた両国の協力関係を強化していきたい考えを示した。