日本薬剤師会の児玉孝会長は5月29日、会見で、東京女子医科大学病院が抗癌剤やハイリスク薬の処方箋を院内に戻したことに触れ、一般論とした上で、医薬分業は医療安全面でメリットがあることや、患者管理の面からも地域の薬局での対応が望ましいとの考えを述べた。
児玉氏は、「日本は強制分業ではないので院内か院外かは患者が選択すること。承知している範囲では患者が戻してほしいと言っているわけでない。戻す理由として薬価差益という話も出ている。医薬分業制度を進める中でこれが解消してきたわけで、医療という概念からは、よろしくない」との考えを示した。