東京生薬協会は5月29日、2014年度の第1回総会を開催し、昨年度の事業・決算報告等を承認。任期満了に伴う役員改選では、藤井隆太会長(龍角散)が再任された。同協会ではこれまで秋田県の八峰町と美郷町、そして今年3月には新潟県の新発田市、新潟市と「薬用植物国内栽培の促進に関する連携協定」を結んでいるが、事業報告では薬用植物国内栽培事業委員会の金井藤雄委員長が、先月訪問した秋田県八峰町では、いくつかの試作品目が順調に生育していることを紹介した。美郷町についても近く訪問し、カンゾウの栽培状況を確認するという。
八峰町とは一昨年6月に連携協定を締結し、薬草(ウイキョウ、カミツレ、キキョウ、カンゾウ、セネガ、トウキ、センブリ、センキュウ)および薬樹(キハダ、クヌギ、ホウノキ、カリン、ビワ、ナツメ、サンシュユ、サンザシ、ホンアンズ)の試作栽培を行っている。このほど現地で農家の実務生産者を交えた勉強会や意見交換会、圃場視察や野生品の確認などを行った。