【薬事日報調査】薬系大学入学者数、今年度も一部に大幅超過‐総定員は6年連続で減少

2014年7月1日 (火)

薬学生新聞


 2014年度の薬科大学(薬学部)の入学者数は、入試方式が異なる北大と東大を除くと1万3505人と定員1万2698人をオーバー。一昨年以降“定員割れ”を免れている。ただ、定員に対し入学者数が10%超の大学も少なくない。20%超と定員を大きく上回る大学も6校あった。一方、全体の定員は13年度に比べ40人減の1万2858人となり、最も定員数が多かった08年度以降、6年連続の減少だ。本紙調べで明らかになった(表参照

 今年度の薬科大学(薬学部)の定員数は13年度に比べ減少したが、6年制の広島国際大薬学部が定員160人から120人に減じた影響。薬学部新設ラッシュ最終年度の08年度に、現在74大学・学部が出揃った時点で、それ以前からの既設校での定員増もあって1万3494人(07年度は1万3274人)と過去最多数に達した。しかし、翌09年度に一転、1万3314人に減少、12年度には1万3000人を切り1万2958人と減少傾向となった。今年度はピーク時より636人、約5%減少した計算だ。

 学科別には6年制学科の定員は1万1470人(対前年度比40人減)、4年制は前年度と同様に1388人だった。これに対し入学者数は、初年度に科別入学数が確定しない北大、東北大、東大など8校を除くと6年制は1万1591人(13年度1万2007人)、4年制は1147人(同1062人)となった。

 6年制と4年制を合わせた入学者総数は、11年度以降、総合入試制度の導入により初年度に入学者数が確定しない北大、3年次に学部振り分けを行う東大を除くと1万3505人、“定員充足率”は106.4%(同108.6%)と100%を超えた。なお、東大は14年度3年次の学部選択において薬学部には83人が進学、4年次学科選択では6年制に7人、4年制に76人がそれぞれ進級している。

 相変わらず入学者数は大学別にバラツキがある。入学者数が定員の10%超となったのは25校。このうち13年度3校だった「30%超の大学」はなかったものの「20%超」となったのは、城西大130.0%、姫路獨協大129.0%、城西国際大128.5%、松山大126.0%、東京理大125.0%、鈴鹿医療科学大124.0%の6校だった。実数では城西大が90人超過、次いで東京理大50人、日本薬大・東邦大39人、明治薬大38人、城西国際大37人、横浜薬科大31人、岩手医科大31人などとなっている。一方、定員割れは13年度と同様11校で、昨年度“定員充足率”8割を切った3校から青森大の1校に減少した。

 一方、大学院への進学状況だが、今春全ての薬系大学73校で卒業生を輩出したことから「4年制博士課程」の設置が可能となった。今年度設置したのは4校で、博士課程設置校は62校となった。「薬学系」区分が難しい2校を除く定員数は282人(前年271人)、進学者(薬学系区分が難しい1校除く)は238人(225人)となった。また、4年制に対応した「修士課程(2年)」は、4年制学科非併設校を含む34校が設置。“薬系”の区分が難しい1校を除く定員数は1069人、進学者は1024人と、いずれも前年度に比べ増加したことが、本紙調査で明らかになった。なお、「秋入学」を実施している大学も数校見られる。



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