【千葉大】小室元教授の処分検討を‐VART研究で最終報告

2014年7月22日 (火)

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虚偽説明で調査混乱

 千葉大学は15日、元医学部循環器内科小室一成教授の研究グループが実施した降圧剤バルサルタンの医師主導臨床研究「VARTスタディ」に関する最終報告を公表した。統計解析と図表作成をノバルティス元社員の白橋伸雄氏に行わせていたにもかかわらず、研究グループが自ら行っていたと虚偽の説明をし続け、調査を混乱させたと断罪。特に小室元教授の責任は極めて重いとして、現在所属する東京大学に処分の検討を要請すべきとした。

 同大は、4月に不正行為対策委員会がデータ改ざんの疑いが否定できないとして、著者に論文取り下げを勧告する報告を発表したが、さらに調査、検証を行った結果、イベント評価委員会、効果・安全性評価委員会の委員のうち、1人がVART研究の被験者の担当医だったことが判明。「被験者がどの群に割り付けられたか知らない第三者がイベント評価を行うというPROBE法に違反している」との新たな問題点が明らかになった。



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