ベンチャー企業のスリープウェルは、開発した高性能小型脳波計「スリープスコープ」を医薬品の開発に活用できるとして、製薬会社との連携強化を模索している。睡眠時の脳波を容易かつ正確に測定し、睡眠の質や不眠の種類などを評価できる同機器は、睡眠薬の開発に役立つという。また、睡眠時の脳波が精神疾患のバイオマーカーに成り得るとして注目を集めており、将来は抗うつ薬の開発や評価にも活用できる可能性があるとしている。
同機器は、睡眠時の脳波を経時的に記録。そのデータをもとに脳波を[1]覚醒[2]レム睡眠[3]浅いノンレム睡眠[4]深いノンレム睡眠――の4段階に分類し、就寝してから目覚めるまでの経時的なパターンを描き出す。そのパターンを解析することによって、不眠の有無や、入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害など不眠の種類、睡眠効率などを評価できる。