【参加レポート】一般社団法人日本薬学生連盟、広がる国内外での活動領域

2014年9月1日 (月)

薬学生新聞


 一般社団法人日本薬学生連盟は国内、国外をベースに活動をしております。6月に東海、愛知県の金山献血センターで献血活動「Vampire Campaign」を行った。一方、8月にはポルトガル・ポルト市で、世界35カ国の薬学生が所属するIPSF(International Pharmaceutical Students’ Federation)が「60th IPSF World Congress」を開催した。今回はこの国内外での二つの活動について参加レポートを紹介する。

国内活動‐献血Vampire Campaign @東海

*開催目的

 普段、街を歩いている時に「献血へのご協力をお願いします。」という呼びかけをよく聞きます。献血という言葉は街の中で聞くこともあれば、学校の授業で聞くこともあります。ですが、実際のところ献血がどう利用されているのか、献血された血がどのように管理されているのか、献血に医療者がどう関わっているのか分からないことがたくさんあります。そこで、献血率の低下が問題になっている特に若者をターゲットにして、日本赤十字センターの方のご協力のもと、献血についての理解を深めるためのイベントを行いました。

*場所

 金山献血センター

*タイムスケジュール

09:45 受付開始
10:00 日本赤十字の紹介
10:05 日本薬学生連盟の紹介
10:10 アイスブレイキング
10:20 患者のご家族の方の講演・動画鑑賞
10:50 医師の方への質問タイム
11:20 ディスカッション&ランチョンセミナー
13:00 午前の部終了
14:00 呼び込み開始
15:00 午後の部終了

*内容

 献血への理解を深めるために、[1]日本赤十字で献血された血の管理方法の説明[2]献血された血で治療を受けた患者の母親のお話[3]実際に医療現場で献血された血を使って治療を行っていた医師の方のお話をお聞きすることができました。

●周りの反響

*薬学生へ

 献血された血は血液製剤という薬として患者に投与され、将来薬剤師としてかかわっていくことがあります。学校でも血液製剤や献血についての勉強をしますが、現場で血液製剤にかかわる人に会ったり話を聞いたりする機会が今までほとんどなかった。そのためイベントに参加した学生からは、「献血に対するイメージが変わった」「献血の大切さを本当の意味で理解することができた」「これからは献血をしようと思った」「周りの人に献血をするように呼びかけたいと思った」というような声がたくさん上がりました。

 お話の中では、特に小児癌を患った母親のお話が印象的で、献血される血を治療の間にどれだけ使ったのか、その治療を受けた時の息子の様子、医療者に対する想い等を具体的にお聞きできました。中には涙を流す学生もいるなど、イベントを通じ一人でも多くの人に献血の大切さを理解してもらうことができ大変嬉しく思います。

*献血された人へ

 今回は、事情があって献血の呼びかけを行う事ができなかったので、次回のイベントでは、私たちが今回学んだことを、周りの人に伝えることに重点を置いて行いたいと思います。今回のイベントを通じ、「献血ルームで献血された方に献血の大切さを伝えたい」「学祭などの場所を通じて同じ世代の学生に献血の大切さを伝えたい」という意見も挙がりました。これらの声を次回イベントにつなげると共に、様々な視点から献血推進運動を広めていきたいと思います。

 お問い合わせ:公衆衛生委員長・渡邊 鮎美/publichealth@apsjapan.org

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国外活動‐60th IPSF World Congress

 一般社団法人 日本薬学生連盟、薬学教育委員長の飯塚千亜希です。

 今回は60th IPSF World Congressのプログラムの一つで行われたEducational Symposium Dayの1日の内容について報告させていただきます。

 今年のSymposiumのテーマは「Education」「Scientific」の二つで、Educationが世界の薬学においてどれだけ重要視されているかということがこの点からもよくわかると思います。

 現在、世界において薬学・薬剤師が置かれている状況の全体像とは一体どのようなものであるのか、実際のヘルスケアチームの中ではどのような役割を持っているのか、患者と良い関係を築いて責任を果たして行くにはどのようにしたらよいのか、というのが前半の3人の講師のご講演の内容でした。

 薬学部生活を送る中で世界の薬学の全体像を捉えるという機会はなかなかなく、参加者全員にとってとても良い機会であったのではないかと思います。そこから実際に何をしていくべきなのかという具体的な話になっていく講演順になっており、日本を含め世界の薬学の状況を知り、その中で一人の薬剤師として一人の薬学の専門家として、何をしていくべきなのかを考えることが大切なのだと感じました。また、多職種連携教育にも大きく触れられ、世界的にもこの部分が重要視されていることがわかり、ますますこの教育の重要性と必要性を感じました。

 後半では、薬剤師のCompetencyとは何か、そして学部卒後の薬学教育について、個人としての成長から専門家全体の成長について、という3人のご講演でした。Competencyという考えを学問として習うことは現在の日本の薬学教育ではあまりないのではないかと感じました。習うというよりも、実務経験を通して学ぶものではないかと思います。同じCompetencyを世界中で持つことを目指していく中で、やはり教育が担う責任は大きいのだと感じました。

 そして薬剤師には生涯学習が必須であり、生涯学習のあり方、学部教育と生涯学習の連携が大切だとのお話もありました。個人個人の成長が専門職全体の向上につながっていくため、「教育」がどれだけ重要なテーマであるか再認識した1日となりました。

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 最後の質疑応答では、「各国の薬学部の数」の話になりました。日本を含め世界各国もこの点ついては重要視しているようで、学生から様々な意見が出ました。日本は世界各国と比べ、薬学部の数が多いです。この状況を今後どうしていくか、人ごとではなく、私たち学生自身も考え、自らの意見を持つべきと感じました。

 教育は全ての基盤であり、将来への希望であることがよく分かりました。世界にも目を向けながら、私たち日本の薬学生も「教育」というテーマについて考えていかなければならないと改めて思いました。

 お問い合わせ:薬学教育委員長・飯塚 千亜希/education@apsjapan.org



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