国家試験まで残り約4カ月です。「最近、思うように勉強が進まない……」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?特に11月前後は、モチベーションが下がりやすい時期です。「成績が伸びないことによる焦り」「中だるみ」など理由は様々だと思いますが、この11月をどう有効に使っていくかで、年明け後の成績は大きく変わってきます!焦ってくると、まず何から手を付けてよいか……と迷うと思います。そんなときは青本に掲載されている「薬剤師国家試験出題基準対応表(以下出題表)」を利用しましょう!
大切な11月の有効利用
この出題表を見ると、おおよその出題傾向がつかめます。
例えば、「代表的な食品添加物とその働き」や「代表的な細菌性・ウイルス性食中毒」の項目は90~99回の国家試験でほぼ毎年出題されていますので、100回でも出題される可能性が高いですね。
逆に98、99回で出題されていない項目は、100回では狙われてくるかも?など傾向がつかめるかと思います。
まず何から勉強するかを迷ったら、こちらを参考にしてみてください!
勉強する範囲が決まった。その後はどうするか?
問題を解くなどのアウトプットを必ずしましょう!特に問題を解く際には次の2点に注意しましょう。
[1]リード文を含め、問題文をよく読む
[2]選択肢に出てきたキーワードを使って周辺知識を深める
以下に例を記載いたしますので、ぜひ参考にしてください。
選択肢の2を見ていただくと、確かにグルタチオンS-トランスフェラーゼはベンゾ[a]ピレンの代謝に関与する酵素ですが、「代謝的活性化」ではなく「解毒」に関与する酵素です!
このようにリード文をしっかり読まないと正しい答えが導けないので注意しましょう。
このように「ほかの選択肢が何なのか」を確認しながら勉強すれば、リード文が変わって出題されても解けますね。
年明けからは勉強の追い込みでついつい暗記に走りがちです!
今のうちに問題文をよく読む癖をつけ、しっかり問題の意図やひっかけのポイントを確認しながら勉強するようにしましょう!
薬学ゼミナール仙台教室
呉 理紗子