マレーシアでAPPSを開催‐日本から12大学24人が参加

2014年11月1日 (土)

薬学生新聞


 IPSF(国際薬学生連盟)のAPRO(アジア太平洋地域支部)主催の、APPS(アジア太平洋支部薬学生シンポジウム)が8月22~28日までマレーシアのクアラルンプールで開催されました。

 今回は、アジア全体の国から200人以上の薬学生が参加しました。日本からは、12大学から計24人が参加しました。

 APPSには、大きく分けて4つのプログラムが含まれています。Regional meeting、Symposium、Workshop、Public Health Campaignの4つから成り立っています。

アジアの薬学生が一同に

アジアの薬学生が一同に

Symposium

 まず3つの大きなSymposiumがありました。1つ目は、Building Trust, Transcending Teamwork through Technologyについてです。その中でも特に信頼を得ることの大切さを聞くことができました。主にチーム医療では、どのように薬剤師の職能を医師をはじめ他職者に認知してもらえるかについてでした。

 2つ目は、Personalized Medicine: Role of Pharmacists。将来の薬剤師の展望として遺伝子工学の技術と、薬剤師の情報提供についてのお話でした。遺伝子工学の技術では、テーラーメイド医療の実現と、個別医療の可能性について詳しく知ることができました。

 3つ目は、Leadership among Pharmacy Student: Way Forward to Sustain Excellence Product of Pharmacists in Healthcare System。ここでは、将来必要とされる理想的な薬剤師の像についてのお話をおうかがいしました。

 Symposium1と2で必要と言われた能力に加え、時代の進歩についていけないと、薬剤師は不要になる恐れがあり、そうならないためにも常に薬剤師の役割について試行錯誤していくこと、そして得られた知識は、さらに掘り下げた部分まで理解し、活用することによって有効にしていくことも重要とおっしゃっていました。

Work shop

 このAPPSに参加した学生の方々は、Cosway career opportunities for pharmacy students: independent pharmacy and chain pharmacy、Dosage form、Pre-PCE、Cultural workshop、TobaccoについてのWSに参加しました。

Cosway career opportunities for pharmacy students: independent pharmacy and chain pharmacy

 このWSでは、マレーシアやニュージーランド、オーストラリアを中心に、参加していた学生の国の薬局・ドラッグストアはどのような外装か、流行っている病気は何か、何店舗ぐらい薬局があるか、などの薬学事情について知ることができました。

Dosage form

 このWSでは、医薬品の製造の流れ、適切な医薬品を製造するための注意点などを知ることができました。そして実際に座薬の模型となるカプセル剤をココアバターを用いて作りました。この体験を通して、薬を完成させるには何段階もの過程があるのだということを学ぶことができました。

Pre-PCE

 このWSでは、Patient Counseling Event の仕方について習いました。まずは自分から患者さんに歩み寄り、距離を縮めることが重要だそうです。服薬指導を本番と同じ様子で拝見することができ、薬と一緒に飲んではいけないもの、副作用についてなどを学ぶことができました。

Cultural workshop

 このWSでは、マレーシアの伝統ある文化をたくさん学ぶことができました。マレーシアの方たちが、一つひとつのスペースでマレーシアの文化を披露している参加型のWSでした。

 インドネシアやマレーシアで広がっている民族音楽、マレーシアの食文化、マレーシアの民族衣装など、マレーシア文化に直に触れることができました。

Tobacco

 このWSでは、たばこの有害性についてどのように一般人に説いていくのが有効な手段かという事を中心に学ぶことができました。

 WHOのたばこに対する取り組み指針としてMPOWER Packageの説明がありました。MPOWER Packageは、たばこの煙から人々を保護すること、禁煙の援助、たばこの有害性の啓発などを狙いにしています。

 そして、具体的なたばこの有害性について副流煙に関する動画を鑑賞し、それを再認識しました。また、そのような有害な煙から非喫煙者を守るための分煙の取り組みについて、マレーシアでの受動喫煙の現状を交えて認知することができました。

Public Health Campaign

 今回のPublic Health Campaignは、No Tobaccoということで、市街に出て禁煙を呼びかけるキャンペーンを行いました。

 キャンペーンでは、前日に作成した禁煙を呼びかけるためのボードや、市民の方に配るメッセージカードを持って市街で“No to Tobacco”と声を上げて禁煙を呼びかけました。また、禁煙に対するボードにサインをもらう活動、実際に落ちている吸殻を集める活動も行いました。


g00046_20141101_02-02

 1日だけ、勉強会がなくマレーシアを参加者みんなで観光する日がありました。Pharmazing Raceという日で、ウォークラリーのようにマレーシアの有名な場所にグループごとに訪れ、そこでタスクをこなしていきました。終わる頃には他の国の薬学生ととても仲良くなれ、参加者さんからの評判もとてもよかったです。

 APPSでは勉強会の後には、他の国のメンバーと親睦を深めるため、様々なパーティーが行われました。その代表的なパーティーがInternational Nightです。このパーティーでは、各国の伝統的な衣装に身を包んで踊りを披露したり、有名なお菓子を食べ合ったりしました。

 国際活動は、最初は敷居が高いイメージがありますが、実際は、一歩踏み出せば活動できてしまうものです。

 国際交流委員会と一緒に一歩踏み出してみませんか。


問い合わせ先:
cp@apsjapan.org
国際交流委員会



HOME > 薬学生新聞 > マレーシアでAPPSを開催‐日本から12大学24人が参加

薬学生新聞 新着記事
検索
カテゴリー別 全記事一覧
年月別 全記事一覧
新着記事
お知らせ
Twitter & RSS

記事の更新情報の取得には、TwitterとRSSが便利です!