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文部科学省の「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」のトライアル拠点に採択された北里大学東洋医学総合研究所では、「安全高品質な漢方ICT医療を用いた未病制御システムの研究開発」を課題とした取り組みを進めている。その一つが「漢方診療標準化プロジェクト」で、長年の叡智の蓄積によって確立された漢方診療を、多数のデータに基づいて可視化・標準化することを目的としている。6日に横浜市内で開かれた「北里WHO・COIシンポジウム」では、同プロジェクトの進捗状況が報告されたが、標準化対象とする33処方が先頃決定され、今後は症例データ集積に向けたコホート研究を始めることなどが報告された。
「安全高品質な漢方ICT医療を用いた未病システムの研究開発」では、現代医学の観点から未病制御システムを解明しつつ、大規模臨床データに基づくICTを利用した漢方簡易自己健康管理システムを確立し、新たな21世紀型医療システムを提案することを目的とする。