日本薬剤師会の石井甲一副会長は5日の会見で、政府の規制改革会議が来月12日に開く公開討論のテーマに「医薬分業における規制の見直し」が取り上げられたことについて、「分業のメリットを広く訴えるための良い機会と捉えている」との考えを示した。
会議側が問題視しているのは、療養担当規則の中に保険薬局と保険医療機関を一体的な構造にすることや、保険医療機関と一体的な経営を行うことを禁止する規定が盛り込まれている点。
一体的な構造を禁止し、独立した構造とする規定により、患者は医療機関から薬局まで移動しなければならず、利便性が損なわれているのではないかと指摘している。