評価の仕組みも導入
文部科学省の「薬学実務実習に関する連絡会議」は10日、新たな「薬学教育モデル・コアカリキュラム」に則した実務実習を円滑に行うためのガイドライン(GL)をまとめた。新コアカリに明示されている「薬剤師として求められる基本的な資質」を習得するため、各大学が主体的に実習に関わり、実習を行う病院、薬局と連携することや、実習の枠組みを現行の3期制から4期制に変更し、病院と薬局で行われる実習に連続性を持たせることなどを求めた。大学や指導薬剤師、実習施設を評価する仕組みも新たに導入することなどを盛り込んでいる。今後、大学や薬局、病院は、2019年のコアカリに準拠した実習開始に備え、受け入れ施設の状況などを毎年確認し、検証する。
GLでは、新コアカリが全ての実習生が標準的に広く学ぶ「代表的な疾患」として、癌や高血圧、糖尿病、心疾患、感染症などを提示していることを踏まえ、これらの疾患の患者に可能な限り関わるようにすることを求めた。
実習の内容については、原則として、病院では患者の薬物治療を経時的にモニタリングしながら学び、薬局では地域住民の薬物治療、在宅医療、セルフメディケーションの実践を学ぶことなどを盛り込んだ。