日本新薬の前川重信社長は11日、大阪市内で開いた連結決算会見で、肺動脈性肺高血圧症(PAH)領域治療薬の増収の見通しを説明した。既に販売している「アドシルカ錠」に加え、来月に発売見込みの「オプスミット錠」の販促をアクテリオンの日本法人と共同で行うことによって「相乗効果が期待できる」と強調。自社創製の「NS-304」(セレキシパグ)は国内で今年度中の承認申請、来年秋以降の発売を見込んでおり、作用機序の異なる3剤がそろうことで将来は、さらなる相乗効果を狙う。
PAH領域は、2015年3月期から始まった5カ年中期経営計画の中で、成長を担う3製品群の一つとして位置づけられている。