研究開発は新規領域を強化
アステラス製薬は、2015~17年度の3カ年中期経営計画を発表した。過活動膀胱(OAB)治療剤「ミラベグロン(一般名)」や抗癌剤「エクスタンディ」などの新製品群の拡大を通じて、売上の年成長率は「一桁台半ば」、コア営業利益では売上を上回る年成長率を達成し、持続的な成長を目指す。研究開発では、「筋疾患」「眼科」「細胞医療」などの新たな領域にも参入し、事業機会を模索する。畑中好彦社長は、5月27日の記者会見で、「18~20年に過活動膀胱治療薬『ベシケア』や抗癌剤『タルセバ』の特許切れ影響によって、成長が一時的に横ばいになるが、新製品群で特許満了後の成長を支える」と語った。
昨年度で終了した前中計では、ミラベグロンやエクスタンディが伸長し、売上は計画目標を達成することができた。しかし利益面では、ジェネリック医薬品(GE薬)の浸透や新フランチャイズの立ち上げ、研究開発費増加が響き、未達に終わった。