東京都は6月27日、「6・26国際麻薬乱用撲滅デー」都民の集いを「危険ドラッグと闘おう!」を掲げ、新宿駅東口の新宿ステーションスクエアで開いた。危険ドラッグの怖さや、友人などからの誘惑を断る勇気を持つことなどを若者や家族連れが行き交う中、呼びかけた。
条例改正で規制強化‐危険ドラッグ店舗数は大幅減少
都では、「東京都薬物乱用の防止に関する条例」に基づき、これまで71の未知性薬物を知事指定薬物に指定し、販売中止や回収を指示してきた。さらに昨年、条例を改正し、警察職員の立ち入りや知事指定薬物の緊急指定などを可能とするなど、規制強化を図っている。店舗の取り締まりについては、国や警視庁と連携して実施し、都内の危険ドラッグ店舗数は大幅に減少した。
一方、販売形態は店舗からインターネット、デリバリー販売への移行も危惧されており、国内外の流行の製品をいち早く探知し、迅速な規制が行えるよう現在、サイバー監視を行う等の対策を強化している。危険ドラッグを撲滅するためにはこうした規制強化に加え、正しい知識の啓発により、乱用防止を普及させていくことが非常に重要となることから、様々な取り組みも行っている。