武田薬品は、6月に降圧剤「カンデサルタン」の医師主導臨床研究「CASE-J」に関する誇大広告で厚生労働省から業務改善命令を受けた問題で、10日に改善計画を提出し、13日にホームページ上に公表した。厚労省の改善指示に沿って、外部の有識者を招聘し、広告審査体制の整備を強化することや、広告審査を行う組織の事務局をメディカルアフェアーズ(MA)部に移管するなどの改善策が内容に盛り込まれ、再発防止を図る。
厚労省からは、▽広告の審査体制を外部有識者も含めたものに整備すること▽過去に作成した広告等についても、最新の知見に基づく見直しが速やかで継続的に行われる審査・社内体制に整備すること▽再発防止に向けた法令や通知、業界自主基準を周知徹底し、適切な教育訓練の充実を図ること――などが改善命令として指示された。