厚生労働省医政局の2016年度概算要求は、推進枠を生かし、新たにゲノム医療の実現化促進やクラウドを活用した医療連携の推進を計上したほか、質の高い臨床研究の推進や再生医療の実用化促進などで増額要求した。
新規でゲノム医療の実現化促進に44億4400万円を計上。大学病院等が保有する疾患ゲノム情報などを集約するため、国立高度専門医療センターを中心とした「全ゲノム情報等の集積拠点」を整備。オールジャパンのネットワークを形成し、難病や癌など個別化医療の実用化を推進する。
ICTを活用した医療連携の推進には9億8700万円を計上。広域的なICTネットワーク構築に向けて、複数の医療機関が参加するクラウド型電子カルテシステムのモデル事業を全国7ブロックで実施。