全国初の地域モデルに
経済産業省北海道経済産業局は、北海道内のバイオ産業振興に向け、医薬品開発をワンストップで支援する企業連携体(コンソーシアム)を立ち上げる。道内の大学や研究機関が持つバイオ関連の研究シーズを掘り起こし、コンソーシアムで基礎研究から非臨床試験、臨床試験まで一括受注するほか、道外企業・研究機関が保有するシーズの実用化も支援する。地域経済部バイオ産業課によると、個々の企業が地域で連携し、医薬・医療分野の各種評価業務を一括受託する枠組みは全国的にも初事例という。今年度中に体制を整備し、今後2~3年でプロジェクトを進めていく考えだ。
道内バイオ産業の売上高は、1999年度の105億円から右肩上がりで成長し、2014年度には566億円とほぼ5倍に拡大している。ただ、成長を牽引しているのは機能性食品・化粧品分野であり、医療・医薬については、08年度から横ばいが続いている。