武田薬品は、2型糖尿病治療薬「アクトス」(一般名:ピオグリタゾン塩酸塩)に起因する膀胱癌を主張する製造物責任訴訟に関し、クレーム提起者の参加率が96%を超え、和解に必要な95%以上という条件をクリアした。現在、武田では、訴訟の解決に向けたプログラムが全体として様々な所定の条件を満たしているかどうかを点検しており、点検が終了次第、和解が有効になるとしている。
武田は4月に、アクトス訴訟に関して、原告との間で和解に向けたプログラムに合意した。同プログラムでは、原告とクレーム提起者の95%以上が参加した場合に成立し、武田が23億7000万ドルを和解基金に支払う。また、点検終了後にクレーム提起者の97%超が和解の条件を満たすことが決定した場合、24億ドルを支払うことになっている。