【薬学会近畿支部大会】1日在宅体験、薬学生の理解促進‐チーム医療の大切さなど実感

2015年10月22日 (木)

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在宅医療に同行した薬学生が体験で得た感想を語った

在宅医療に同行した薬学生が体験で得た感想を語った

 日本薬学会近畿支部の「1日在宅体験プログラム」に参加した薬学生が17日、大阪大谷大学で開かれた同支部大会で、体験を通じて得た学習の成果を発表した。今夏、在宅医療に関わる各薬局の薬剤師に1日同行した薬学生は「薬剤師は医師の訪問診療に同行し、より良い医療を提供していた」などと報告。こうした学びの機会は、在宅医療における薬剤師の役割について薬学生の理解を深めることが強調された。

 ぼうしや調剤薬局城南店の薬剤師に同行し、個人宅2軒の在宅医療を見学した河野真有香さん(近畿大学薬学部5回生)は「体験前は、在宅医療の現場で薬剤師には、幅広い知識が求められると考えていた」と報告。体験後は「知識も必要だが、患者さんにいかに関心を持ち、何とかしたいとの思いで行動する姿勢が特に重要だと分かった。五感を使って見る、5領域を意識して暮らしを見ることを通じて、患者さんの生活スタイルに応じた柔軟な対応が薬剤師に求められることを学んだ」と話した。

 日本調剤あべの薬局の薬剤師に同行し、介護付き有料老人ホームでの在宅医療を見学した松田仁美さん(大阪大谷大学薬学部5回生)は「体験に行く前は、大勢の患者さんに対応するため調剤過誤を起こさないことが大切であり、患者さんとの関わりがあまりないとのイメージを持っていた。実際は調剤だけでなく、医師の訪問診療に同行しカンファレンスに参加するなど、他の医療従事者と情報交換を行い、より良い医療を提供していた」と、体験を通じた認識の変化を語った。



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