第一三共は、重点領域に位置づける癌領域で、2018年度と19年度の2年間で後期臨床段階にある四つの抗癌剤上市を目指す。18年度にFLT3阻害薬「キザルチニブ」、MET阻害薬「チバンチニブ」、19年度にCSF-1R阻害薬「ペキシダルチニブ」、抗HER3抗体「パトリツマブ」の上市を見込む。グローバルR&Dヘッドのグレン・ゴームリー氏は、14日に都内で開催したR&D説明会で「この5年間、成功の鍵が癌領域であると優先順位をつけて活動してきた。その結果が出ている」と自信を示した。
第一三共は、米アーキュールとの提携や、米プレキシコンや米アンビットの買収を通じて、癌領域の開発パイプライン強化を図る戦略をとってきた。