厚生科学審議会結核部会は1月22日、結核に関する予防指針の見直し案を議論した。直接服薬確認療法(DOTS)については、2013年時点で実施率が目標値に達していなかったものの、引き続き重要な結核対策と明示して推進することを了承した。保健所が薬局等の関係機関と連携するため、積極的に調整する方針が盛り込まれ、地域DOTSにおける薬局の役割に期待感が示された。指針は今夏をメドに改正する予定。
DOTSは、結核患者に確実に抗結核薬を服用させるため、保健所の保健師等の患者の家庭訪問指導、地域の医療機関、薬局等の協力を得て、服薬確認を軸とした患者支援を実施するもの。厚生労働省は予防指針で15年までに実施率を95%以上とする目標を掲げているが、13年時点では実施率が87.5%にとどまっている。