研究重視‐全員が国試受験
岐阜薬科大学は、2017年度から4年制の薬科学科を廃止し、6年制の薬学科に統一する“新6年制”薬学教育に移行する。4年制課程の学生に、薬剤師国家試験の受験資格を特例で認める経過措置が18年度で終了するため、全ての学生が国試を受験でき、研究も重視した教育制度が必要と判断。新たに6年制薬学科に「医療薬学コース」と「創薬育薬コース」(仮称)を設置し、研究ができる薬剤師と臨床が分かる研究者の育成を目指す。稲垣隆司学長は「研究に重きを置く新6年制に大きな責任がある。日本の薬学部の見本となるよう、社会にしっかり示していかなければならない」と意気込みを語る。
現在、4年制薬科学科の卒業生が国試の受験資格を得るためには、修士課程を修了後、科目等履修生として実務実習等の臨床教育を受ける必要があったが、18年度から「4+2+2」の特例措置が廃止されるため、薬剤師免許を取得できない学生が出てくることになる。