くすりの適正使用協議会(RAD-AR)は、「健康食品・医薬品の知識と意識に関する調査」結果を公表した。同調査から、健康食品全般および機能性表示食品に対する理解や、健康食品と医薬品との違いに関する理解は、まだまだ低いことが明らかになった。また、医薬品との併用時には相互作用の可能性があるために注意が必要だが、その認識も低いことが浮き彫りになった。
今回の調査は、食品の機能性表示が昨年4月に解禁されてから約1年が経過し、医薬品と似た機能を掲げた食品・サプリメントが増えていることから、一般の人の機能性表示食品を含む健康食品と医薬品の知識と意識の実態を明らかにするために行われたもの。対象は、全国の20~70代の男女600人(各年代100人ずつ・各年代とも機能性表示食品使用経験があると回答した人50%を含む)
主な調査結果を見ると、健康食品に関する知識では、健康食品には副作用がないと思っている人が16.7%、分からない人が39.2%で、合計すると半数以上の55.9%に達した。また、健康食品と医薬品で効き目が違うことを理解していない人は43.3%に上った。