東京都西部の青梅市立総合病院は、事前に取り決めた6項目について院外処方箋の調剤時に疑義照会を不要とする合意書を地元の青梅市薬剤師会と交わし、今月から運用を開始した。2014年4月の院外処方への全面移行を契機に、処方箋に「剤形・規格変更可」欄を設ける運用を開始していたが、疑義照会が減らなかったことから、発行処方箋の8割を応需している地元の青梅市薬剤師会と協議し、プロトコールに基づく薬物治療管理(PBPM)の一環として合意書を締結した。
疑義照会を不要としたのは、▽成分名が同一の銘柄変更(変更不可の処方は除く)▽剤形の変更▽別規格製剤がある場合の処方規格の変更▽無料で行う半錠、粉砕あるいは混合▽無料で行う一包化▽貼付剤や軟膏類の取り決め範囲内での包装・規格変更――の6項目。これらについて、包括的に医師の同意が得られたとして、処方医への同意確認を不要とした。医師の負担軽減、薬局での患者の待ち時間短縮が大きな目的だ。