経済財政諮問会議は11日の会合で、経済・財政一体改革と骨太方針の骨子案を議論した。社会保障の歳出改革について民間議員は、医療保険給付の伸びの要因を精査すると共に、社会保障関係費の自然増をエビデンスベースで検証すべきとし、踏み込んだ見直しを提言した。安倍晋三首相は、医療分野の徹底的な見える化によって効率的な給付を実現していく方向性を提示。医療と介護のレセプトデータを連結し、社会保障給付費を効率化していくための具体案を示すよう塩崎恭久厚労相に指示した。
民間議員は、「経済・財政再生計画」に基づく一体改革の推進に向け、一般歳出の中でも規模が大きい医療保険給付費等の予算要求については、過去のトレンドにとらわれず、健康寿命の延伸などのエビデンスをもとに踏み込んだ見直しに取り組む必要があるとした。