第一三共は、腱滑膜巨細胞腫(TGCT)を対象としたCSF-1R阻害剤「ペキシダルチニブ」の欧米第III相試験「ENLIVEN」で、独立データモニタリング委員会の勧告により新規患者登録を中断したと発表した。非致死性の重篤な肝障害症例が2例報告されたことによるもの。今後同社では、安全措置を講じた上で既存の登録患者で試験を継続する予定。
ペキシタルチニブは、Fms/Kit/Flt3-ITDの各受容体チロシンキナーゼを選択的に阻害するキナーゼ阻害剤で、米子会社のプレキシコンと共同で開発中。全世界で1000億円規模の医薬品に育成する計画で、米FDAからは画期的治療薬に指定されている。