【王子HD】甘草栽培で新事業‐製紙業から薬用植物へ

2017年2月1日 (水)

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甘草を栽培

甘草を栽培

 王子ホールディングスは、漢方薬のおよそ7割で使われる甘草(カンゾウ)を中心とした薬用植物の国内栽培を推進し、事業化を目指す。海外での植林事業で培った経験を生かして、甘草の日本薬局方で定められたグリチルリチン酸の薬効成分含量を満たす栽培に成功し、播種から収穫までの栽培期間も5~6年から2年に短縮した。今後はグリチルリチン酸含量が4~5%の高品質な甘草栽培を目指し、優良個体を選抜する育種技術の導入や栽培技術の改良を進めるほか、全国20万ヘクタールに上る社有林を活用し、甘草の適地適作の検討から大規模栽培へと進めたい考え。まずは2年の試験栽培が終わる2019~20年頃に次の成果を創出する方向だ。

 王子HDは製紙業最大手で、薬用植物事業の進出は森林資源研究が始まり。1956年に「林木育種研究所」を開設し、バイオ技術を駆使した樹木の品種改良や育成技術の研究を進めてきた。その後、海外で製紙原料となる樹木の植林事業で蓄積した20年間の経験から、将来の成長を実現できる国内での新規事業として、植物を扱ったビジネスを検討したところ、薬用植物事業への参入を決めた。



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