米イーライリリーと独ベーリンガーインゲルハイムは、慢性腎臓病を対象としたSGLT2阻害剤「エンパグリフロジン」の大規模臨床試験を実施すると発表した。2型糖尿病の合併の有無にかかわらず、慢性腎臓病患者を約5000人登録する予定。
エンパグリフロジンは、欧州や米国で2型糖尿病治療薬として承認されている。さらに、42カ国から2型糖尿病患者7000人が参加し、標準治療にエンパグリフロジンの上乗せ効果による心血管リスク減少を評価した「EMPA-REG OUTCOME試験」では、プラセボ群に比べ、心血管死リスクを38%減少させる結果を示した。今回、大規模試験を実施し、エンパグリフロジンの慢性腎臓病に対する治療効果を確認したい考えだ。