田辺三菱製薬は24日、イスラエルの医薬品企業「ニューロダーム」の買収に合意したと発表した。買収総額は約11億ドル(約1241億円)。ニューロダームは、パーキンソン病等の中枢神経系治療薬において新たな製剤研究や、医薬品とデバイスとを組み合わせる優れた開発技術を有する。現在、欧米で第III相試験実施中で2019年度上市見込みのパーキンソン病治療薬「ND0612」の開発を進めている。今回の買収合意に伴い、同社では8月に米国で販売を開始するALS治療薬「ラジカヴァ」に続く神経疾患領域のパイプラインを拡充。中期経営計画で掲げる20年米国事業売上高800億円達成を堅固なものとする。
三津家正之社長は、24日に大阪市内で開いた記者会見でニューロダームの買収合意について「十分価値のある手堅い買収」との考えを示し、「米国戦略に投資する2000億円以上の中から1241億円を投資した」と説明。