協和発酵キリンは、診断薬事業を展開する子会社「協和メデックス」を機能材料の製造販売を手がける日立化成に譲渡すると発表した。医薬・バイオ事業に経営資源を集中する中、協和メデックスの海外展開を加速させるに当たり、グローバル展開を進める日立化成に譲渡するのが事業価値最大化につながると判断した。譲渡日は来年1月4日で、まずは株式66.6%を売却し、株式譲渡実行時から3年後をメドに残りの全株式の売却を予定している。
協和メデックスの2016年度の売上高は約120億円。旧協和発酵工業による81年の設立以降、酵素と抗体をコア技術として生化学、免疫、遺伝子などの各検査薬、コンパニオン診断薬等で事業基盤を確立し、協和発酵キリン傘下で体外診断用医薬品、自動分析装置の開発・製造・販売を手がけてきた。