【国試予備校の現場から】日々の成果を実感する

2017年11月1日 (水)

薬学生新聞

メディセレスクール
黒木 央

黒木央氏

 こんにちは。今回このコラムを担当するメディセレスクールの黒木央です。肌寒い日が増えてきましたね。メディセレスクールの学生は全範囲の復習を一通り終え、問題演習中心の講義に突入しています。これまで蓄えた知識を問題にアウトプットしていくことで、問題への取り組み方、持っている知識の使い方を身につけることを目的としています。

 この時期には学生から「今やっている勉強が身についている実感が湧かない」「どう勉強して良いか分からない」といった相談が多くなってきます。知識がほとんどない状態で勉強に取り組むと新しい発見がたくさんあり、知識が増えているという実感も湧きますが、勉強が進むにつれてその実感も薄れていきます。このコラムを読んでくださっている皆様の中にも「やっても伸びている気がしない」とお悩みの方がいらっしゃるかもしれませんね。

 メジャーリーガーのイチロー選手は打率よりも安打数にこだわっています。その理由を、9年連続200本安打を達成した際のインタビューで「打率3割を守ろうとすれば辛い打席も、ヒットを1本増やしたいと思えば楽しめます」と答えたそうです。打率は毎日変動し下がることもありますが、安打数は減りません。「数」に重点を置くことで日々の成果も実感でき精神的にも安定しますので理にかなった考え方です。

 日々の勉強の成果はヒットの数のように明確に数値化しにくいですが、勉強も同様に考えてみてはいかがでしょうか。テストの点数だけでは1日単位の成果は見えにくく、場合によっては勉強をやっているのに点数が下がることもあるでしょう。また、闇雲にこなすだけでは成果の把握はできません。日々の勉強をする際は、自分がまだ解けない問題を見つけ、その問題が解けるようになることを目標に勉強してみて下さい。そして、その日にできるようになったことに目を向け、「今日はこれができるようになった」と確認することで日々の成果を実感できるかもしれません。



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