【医学アカデミー薬学ゼミナール】薬剤師国家試験の学修法「科目の壁を越えて」

2017年11月1日 (水)

薬学生新聞

病態・薬物治療科目責任者 後藤 健太、薬剤科目責任者 横井 宏哉、薬理科目責任者 猪又 雄太

 多様な医療の現場において、薬剤師が医療の担い手として役割を果たすには、習得した知識を最大限発揮して責任ある行動をとることが求められます。そこで、薬剤師国家試験(国試)では、「総合的な問題解決能力」を確認する問題が出題されています。

 近年の国試では、改訂コアカリで薬理と治療が統合された背景を踏まえた薬学理論問題での連問(「薬理」と「治療」の2連問)、科目の壁を越えた薬学実践問題として「実務」以外の複数の科目を組み合せた複合問題(例えば「薬理」と「薬剤」を組み合せる場合は、「薬理」、「薬剤」と「実務」2問の計4連問)が出題され、各科目単独での知識を問うのではなく科目間の知識をつなげた内容の問題が出題されています。

 第102回国試で出題された薬理と治療の連問(問194~195)、薬理と薬剤、実務の複合問題(問264~267)を紹介します。

薬学理論問題での出題例(薬理×治療)

■第102回薬剤師国家試験 問194~195

出題例の解説(薬理×治療)

■第102回薬剤師国家試験 問194~195

薬学実践問題での出題例(薬理×薬剤)

■第102回薬剤師国家試験 問264~267

出題例の解説(薬理×薬剤)

■第102回薬剤師国家試験 問264~267

国試対策とPOINT

 複数の科目を絡めた国試の問題を解くには、それぞれの科目の知識をしっかりと習得し、問題解答時にすぐに引き出せるように整理しておく必要があります。さらに複合性の高い問題を正解するためには、各科目を学習する際に他科目に関連すると思われる内容を意識しながら勉強し、科目間のつながりを把握しましょう。今回紹介した薬理、薬剤、治療で他科目と関連しやすい範囲をPOINTとしてお示しします。薬学ゼミナールの参考書(青本)では、MEMO欄で実務の関連項目を示していますので、各科目を実務とつなげながら学修することができます。

■他科目との関連性の高い範囲


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