【考えよう!キャリアデザイン】女性のキャリアデザイン [2]

2018年1月1日 (月)

薬学生新聞


キャリア・ポジション社長
西鶴 智香

西鶴智香氏

 今回も引き続き、女性のキャリアデザインについてお話します。今回のテーマは働く女性の環境の変化について。

 現在日本では、入社する際に性別の差はなく雇用契約が結ばれているのですが、ほんの30年くらい前までは、性別によって給与や昇進、配属までその差がありました。男性は総合職採用で管理職へのキャリアパスがあり、女性は地域限定の一般職、しかも事務職として採用するという企業が大半の時代でした。そういった機会の不平等をなくすために1986年に男女雇用機会均等法が施行され、現在に至っています。

 私が大学を卒業したのは90年です。その頃高校を卒業し4年制大学に進学する女性は20%弱。5~6人に1人の割合でした。当時は就職の際には、結婚して退職までの勤務年数が長いとされる、短大卒や高卒の女性が積極採用される時代。私たち大卒女性は、男性と同じ転勤のある総合職を目指すと歓迎されましたが、事務職希望者には大卒は不利だったのを覚えています。

 さて、時代は変化し、今や女性の大学進学率は約半数です。現在の日本の職場では男女差を感じることが少なくなっただけでなく、同僚には外国人がいたりして、多様性を受け入れられる社会になっています。皆さんも小学校から今まで性差を感じることは少なかったのではないでしょうか。

 では、今もなお「女性のキャリア」というテーマが取り上げられるのはなぜでしょう。今や、日本の企業でも出産休暇や育児休暇は制度化され、整備されていますので、結婚後も働き続ける女性は多くなりました。しかし現実的には、女性は出産後、家事、育児のほとんどを担当し、まだまだ男性の家事協力時間は少なく、そのせいで正社員からパート職に変わるなど、いったん働き方を見直す人が多くいます。

 前回話した、女性のキャリアデザインは男性にも関わるテーマだというのはそういうことです。男性の家事や育児の協力なしでは、女性のキャリアデザインは自分の思うように描けないのが現実です。次回は結婚しないという選択と仕事について取り上げます。



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