大塚製薬と米X-Chem(エックスケム)は、大塚が持つ創薬標的分子に対するシード化合物の探索に関する共同研究契約を結んだ。エックスケムは大塚の複数の創薬標的蛋白質に対するシード化合物の探索を行い、大塚はそこで創製した化合物の臨床試験を単独で行う。
エックスケムは、米マサチューセッツ州ウォルサム市に本拠を置き、標的蛋白質に対する低分子制御薬の創製を行っている。1200億種類以上の低分子化合物で構成される次世代化合物ライブラリーを構築しており、化合物ごとにデオキシリボ核酸で標識する「DNAエンコーデット」技術を用いることで化学構造の同定を可能にし、標的蛋白質に結合する低分子化合物を短期間で探索することができる。大塚では、新薬の種となるシード化合物のヒット率を向上させ、探索期間を短縮したい考えで、その後のリード展開や最適化に生かす。