【和歌山県薬】独自の電子お薬手帳を開発‐医療連携システムと協調、調剤情報を自動的に取得

2018年2月5日 (月)

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「きのくに電子お薬手帳」の画面

「きのくに電子お薬手帳」の画面

 和歌山県薬剤師会は関係企業と共同で独自の「きのくに電子お薬手帳」を開発し、その普及に取り組んでいる。和歌山県内の病院や診療所、薬局間で情報を共有する医療連携システム「清州リンク」と協調した仕組みを構築したことが特徴だ。薬局のレセコンに入力された調剤情報が清州リンクのデータバンクを介して電子お薬手帳に送信されるため、患者は何の操作をすることもなくスマートフォンで自分の調剤情報を閲覧できる。医療分野のICT活用が推進され、全国各地で医療連携システムが整備される中、今後は電子お薬手帳との連携強化や融合が進む可能性がある。和歌山での取り組みはそのモデルになりそうだ。

 関係者は共同で2016年度から開発に着手。電子お薬手帳機能と健康管理機能を合わせたエムティーアイ社のアプリ「CARADA」と清州リンクが連携する仕組みを作り上げた。患者はまずアプリをスマホにインストールし、アカウントやお気に入り薬局の登録を行うと共に清州リンクへの参加を同意する。以後は、薬局で調剤した薬を受け取ると、その数分後には、受け取った薬の名称や処方量、処方箋発行医療機関名、調剤した薬局の名称などの情報をスマホの電子お薬手帳画面で閲覧できる。QRコードを読み込んだり、手作業で薬の情報を入力したりする手間はない。過去の履歴も見ることができる。



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