日本薬学会はこのほど薬学教育モデル・コアカリキュラムの英語版を作成した。今年5月頃、日本薬学会のウェブサイトで公開する見通し。文部科学省委託事業として各薬系大学の関係者が集まり、約3年間かけて英訳作業を進めた。日本の薬学教育の具体的な内容を海外に発信するツールとして役立ててもらいたい考えだ。将来、世界各国の薬学教育との調和を図る動きが出てきた場合にも、英語版コアカリを活用できそうだ。
日本薬学会教育委員会は、文科省の委託を受けて2015年度から3年間「薬学教育の改善・充実に関する調査研究」を実施。その一環として「海外の薬学教育との比較調査委員会」(委員長:広島大学大学院医歯薬保健学研究科小澤孝一郎教授)を立ち上げ、英訳作業に着手。15、16年度で原案を作成した後、最適な英語表記になるよう調整し、約70ページにわたる英語版を完成させた。