治験支援システムも独自開発
ソフトウェア医療機器の開発を手がけるデジタル医療スタートアップ「サスメド」は、医療機器として開発している不眠症治療用スマートフォンアプリの国内第III相試験を開始した。1年以内に治験を終了させ、2020年度の上市を目指す。また、ブロックチェーン技術を用いた独自の臨床試験支援システムも開発しており、実証実験を開始した。データ改ざんの不能性を担保する仕様により臨床試験の効率化が見込まれるとして、実装後に製薬企業や臨床開発受託機関(CRO)にシステム導入を提案していく考えだ。
サスメドは、IT技術と医療現場のニーズを融合したデジタル医療のソリューション提供を目指すスタートアップ企業で、不眠症治療アプリや臨床試験支援システムの開発を手がける。代表取締役で不眠症治療の医師でもある上野太郎氏は、本紙のインタビューに応じ、開発中のアプリについて、「睡眠薬以外のソリューションを提案できるのが大きい。デジタル医療なので、患者さんの同意を得た上でデータの取得も可能であり、データベースを治療の最適化に活用できる」と製品化に期待感を示す。