【富士フイルムファーマ】ジェネリック薬事業に限界‐収益見込めず解散

2018年7月31日 (火)

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194品目を東邦子会社に承継

 富士フイルム子会社でジェネリック医薬品(GE薬)やバイオシミラー(BS)の製造販売を手がける富士フイルムファーマは27日、来年3月31日付で解散すると発表した。4月に実施された薬価制度の抜本改革の影響で、GE薬業界を取り巻く環境が厳しくなり、現在の事業活動では安定的な収益を確保できないと判断した。従業員240人は本人の同意の上で、今後グループ会社への転籍も含めた再就職の支援を受け、退職する予定。販売中のGE薬56成分194品目については、東邦ホールディングス(HD)子会社の共創未来ファーマに承継・販売移管を順次行う。富士フイルムグループは、新薬やバイオ医薬品、再生医療など多角的な事業を展開しているが、GE薬では事業会社を解散し、力を削いだ格好だ。

 富士フイルムファーマは、富士フイルムと三菱商事、東邦HDの資本・業務提携により合弁会社として設立され、2010年に営業を開始。設立時は、キョーリンリメディオ、陽進堂、辰巳化学、富士製薬工業など、国内GE薬メーカーから製品を導入し、GE薬や長期収載品の販売を手がけてきた。16年には、BSとしては国内で2番目の承認取得となった糖尿病治療薬「インスリングラルギンBS注キット」を上市していた。



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