国立がん研究センターと星薬科大学は7月25日、薬学教育や研究、医療活動の分野で連携を進める包括的協定を締結したと発表した。超高齢社会に対応するため、癌の支持療法を発展させる研究者や薬剤師の育成が必要として、2019年度から同センターに勤務する薬剤師などを大学院で受け入れる連携大学院をスタートさせる。また、同センターの職員が学生に最新の癌治療に関する講義を行うなど、人材交流の活性化を通して癌医療・薬学領域の専門知識を相互に深めたい考えだ。
両者は09年から人事交流や難治性疼痛に関する共同研究を行うなど、協力関係を構築してきたが、わが国の大きな課題である超高齢社会に対応するためには、新たな癌治療法の開発、癌支持療法を発展させる基礎研究者や薬剤師の養成が必要と判断し、今回、包括的な連携協定の締結に踏み切った。