【国試予備校の現場から】社会に出た後をイメージしよう

2018年9月1日 (土)

薬学生新聞

メディセレスクール社長
児島 惠美子

児島惠美子氏

 こんにちは。メディセレのしゃっちょう、児島惠美子です。みなさんはまだ学生ですが、いずれ社会に出ていきます。今から社会に出た自分の姿をイメージしておきましょう。

 学生時代は努力に評価をもらえます。社会に出ると結果が求められます。薬剤師国家試験がその入り口です。何年も頑張っている人がいます。でも無情に結果でのみ、薬剤師になるかならないかを分けられてしまいます。その予行練習が卒業試験です。その門をくぐって薬剤師は社会に出ろということなのです。それは命に関わる仕事だからです。

 学生時代に勉強癖がついた人は、社会に出てから我慢できるようになります。学歴は関係ありません。すぐに答えが出なくてもイライラしません。自分も人も、答えが出るまで待てるようになります。忍耐力が備わるのです。知識だけではない、嬉しい副産物です。海外には教育を受けた年数で評価する国もあります。この副産物を評価してくれるのです。

 薬学部では経済を勉強する機会はほとんどありません。しかし、社会に出ると、社会の仕組みや経済の仕組みを知らないと、時にとんでもないことに巻き込まれてしまいます。

 私は医療ドラマを必ず見ます。一般の方に医療現場がどう映っているのかも知っておかないといけないと思っているからです。最近のドラマではブラックぺアンは突っ込みどころ満載でしたが、アンナチュラルは勉強になりました。社長になってからは経済ドラマも見るようになりました。今は「ハゲタカ」を見ています。医療業界にいるとハゲタカは別世界の話と思うかも知れませんが、製薬会社も薬局も卸も業界変動が激しくなる雲行きですので、他人事ではなくなるかもしれません。

 人生全てがうまくいくことなんてありません。それゆえに、うまくいってないことを嘆くのか、他人のせいにするのか、受け止めて前を向くのか、その姿勢で人生は変わります。その時に自分はどんな武器を持っているのか。その武器が知識や薬剤師免許です。さあ、一つでも多くの知識を持って前を向いて歩いて行きましょう。



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