【国試予備校の現場から】薬学部に誇り持って

2022年4月15日 (金)

薬学生新聞

メディセレスクール社長
児島 惠美子

児島惠美子氏

 こんにちは。メディセレのしゃっちょう児島惠美子です。

 先日、中学生が「戦争、やばいっすよね」と言ってきたので、「本当に……。ちなみに戦争のことは何で知ったの?」と聞いたら「TikTok」と言われ、情報を得るメディアの変化に驚きました。

 ウクライナとロシアの戦争には衝撃を受けました。世の中何が起こるかわからないと改めて思いました。争いの変貌ぶりは恐ろしいです。武士道や騎士道と礼儀を重んじられていた時代から、戦争というルール無用の争いの時代になり、刀から今や銃、爆弾、生物兵器、核爆弾やドローンと変化しています。

 そこに抗うかのように、医療も進歩していきます。薬学部はその医療の中でも大切な薬を扱う専門家を養成する学部ですので、勉強する分野は広がりますし、進化もします。勉強は大変ですが、薬学部に属する誇りを持っていただきたいと思います。なぜなら皆さんが学んでいる知識はたくさんの人を救い、国や世界を救うことになるからです。コロナ禍でも医療の大切さが改めて世間に理解されたと思います。

 その医療の世界の入口に皆さんはいるのです。高校時代の同級生が大学生活を謳歌している中、「なぜ勉強しないといけないのか」と薬学部に来たことを後悔するかもしれませんが、人生の中で学生時代は短く、社会に出た時には医療を学んだ者は活躍の機会が多くあるので、知識を生かして活躍してほしいと思います。

 人が一番成長する時は、土壇場と正念場です。簡単にいうと「追い込まれた時」です。薬学部では卒業試験や国家試験といった「追い込まれる機会」が他学部より多いです。その分、人として成長します。だから薬学部で大いに学んでほしいと思います。それが卒業試験や国家試験につながるだけでなく、社会での活躍にもつながっていきますので。



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